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中学受験の算数・理科をわかりやすく極める。【難関校受験に特化したプロ講師のブログ】

プロ講師の視点から、開成中・麻布中・櫻蔭中・女子学院中(JG)などの学校別対策方法や、四谷大塚の予習シリーズに準拠した算数・理科の学習方法、時事問題、さらには合不合判定テストの解説なども含めて公開していきます。

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2018年度入試 栄東中 A日程 出題予測と対策 化学

続きです。



今日は化学分野。
説明会では水溶液と気体、という単語とともに化学変化…というキーワードも飛び出しました。

ということは、絞れてきそうですね。

(1)金属と気体の発生量グラフ(または表)

過不足なく反応する量を見て比例計算をするアレです。

ただ、栄東ですから少し突っ込んだ知識を出してくるかも。

例えば

両性金属→中学受験の範囲ではアルミニウムと亜鉛。

気体の発生するかしないか


塩酸 水酸化ナトリウム水溶液
アルミニウム ◯ ◯
亜鉛 ◯ △(濃い、熱いときだけ)
マグネシウム ◯ ×
鉄 △ ×
銅 × ×

要注意ポイント!!

塩酸の溶質は…塩化水素

塩酸にアルミニウム
→塩化アルミニウム(白色)

塩酸に亜鉛
→塩化亜鉛(白色)

塩酸に鉄
→塩化鉄(黄色!!!)

水酸化ナトリウム水溶液にアルミニウム
→アルミン酸ナトリウム(白色)

つまり、この反応では
『金属がそのまま溶けて水溶液となった』
わけではなく
『反応により異なる物質ができた』
ことを表している。

(2)炭酸カルシウムと塩酸

二酸化炭素が発生する例の問題。計算は(1)とおんなじ。

要注意点

炭酸カルシウムといえば、
サンゴ、チョーク、貝殻、卵の殻
大理石、鍾乳洞、そしてお馴染み石灰石!



こっちかなぁ。

(3)変化球 炭酸水素ナトリウムに塩酸

炭酸水素ナトリウムはいわゆる『重曹』

(高校では弱酸の遊離反応として説明できるのですが)

これに塩酸をかけても二酸化炭素が発生。

出るとしたら、、10%くらいの確率でしょうか。

ただ、ベーキングパウダーなどに含まれていて身近な実験としてできるという意味では…でなくもないかも

(4)難しくなったら 中和と絡む問題も

アルミニウム が両性金属
鉄は酸性でのみに反応

このあたりを絡めた出題も。。



まとめ

『とにかく問題集やっとけ笑笑』

ですね。

ただ、知識の細かい部分も埼玉の受験校は出る場合もありますし、説明会では『実験形式』を強調していました。

実験器具、、、例えばガスバーナーなどはしっかり見直しておきましょう。

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2018年度入試 栄東A日程 生物


こんばんは。

今回は生物分野についてお伝えします。

栄東中のA日程(H28)ですが「内臓関係の働き」が出題されるとのことでした。

さて。内臓関係とは……

「浅く読むと」

 消化系の働き
 肝臓の働き
 心臓の働き
 →それらに結びついた働き。多少、循環も混ざるのでしょうか。
  とにかく基本的な知識を身につけることです。
  ただし、栄東中の人体分野は細かいです。


  例えば、過去には「毛細血管と赤血球の大きさの関係」(B日程)
  など出題されたこともあります。


「深く読むと」

1)消化に特化した問題
 例えば、ヒトの消化と牛の消化の対比など(JGの入試問題のような)
 それぞれの運動(分節運動、ぜん動運動など)
 消化にかかる時間

2)腎臓の働きに特化した問題。
 御三家(特に女子)はじめ、たくさんの学校で出題されている
 「ろ過と再吸収」の問題が有力ではないか!?と考えています。

 ろ過と再吸収。キーワードは糸球体。
 表面積を広くした組織の中で、
 一旦、ほとんどの成分を原尿に入れる。
 →必要なものは再吸収
 →これを繰り返す。

 といった作業をしているのです。

 ちなみに、この分野は計算問題も出題されます。。

 というわけで、人体分野は、広く覚えておきましょう。

3)あまりないかなぁ。血液循環

 内臓、という表現で、血液循環に行くことはないかと思うのですが……


4)まさかの呼吸

 内臓、という表現で、同様に行くのか。。。呼吸も一応見ておきましょう。
 横隔膜と肋骨の関係とか。。


以上です。
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栄東中 2018年度 理科の対策 物理A日程



栄東中の理科 対策編です。

2018年度の出題予定範囲に合わせて詳しく『対策方法』をお話しします。

例年→割と力学分野が難しく、他の分野が簡単。ですから、力学分野を一旦飛ばしてとく方針。

2018年度入試→力学に『振り子』が割り当てられる予測。一方で化学では『化学反応』と言っていますから、化学反応の計算が出たらそちらで時間を取られる。その場で時間配分を考えた方が良し

以下、出題予告範囲とその詳しい予想。

物理分野→振り子の性質

おそらく振り子で間違い無いと思います。
実験形式で表から規則性を見つけて計算する形が一般的。
ただ、栄東は『変化球』を投げることもありますから、少しパターンごとに注意点を。

周期の計算
→やはり釘があるパターンでしょう。
周期の整理が必要ですよね。

振り子の長さと重心
→栄東の受験生ならば、振り子の長さ=支点から重心までのとの距離、ということは知っているはずですね。

これを利用した問題も考えられます。

例えば

ブランコで立ちこぎと座りこぎのどちらの方が周期が長いのか?
メトロノームでおもりを上に置いた時と下にずらした時、どちらが周期が長いのか?
穴の空いた容器に砂をいっぱいにいれた状態で振り子をスタートすると、周期はどのように変化するのか。
(ヒント 砂の量が少なくなると重心の位置が…)
振り子時計の振り子が金属でできていた場合、夏と冬で周期が長くなると考えられるのはどちらか?

まぁ、どれも入試の過去問からなんですが、、塾講師は様々な学校の問題を解いていますから、いろんなパターンを予想できます。

今日は物理のみ!このへんで。

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栄東中 2018年1月10日 A日程 理科算数出題予定と予測 第一弾

栄東中の理科。

説明会で概要を説明され、具体的な説明がありました。

今日は第一弾。理科の出題内容。
対策は後日…


物理 振り子(ブランコ、メトロノーム含)

生物 人体(内臓の働き)

地学 天体の動き

化学 化学反応(気体と水溶液、中和)

例年、物理分野が難しい栄東ですが、今年は化学の計算や地学を完璧しておくことも必要でしょう。


栄東中の算数

立体図形を若干ですが易しく。

例年通り

計算(西暦からめるかなー?)、小問集合、規則性(たいていはモンモール数、フィボナッチ数列らカタラン数など有名どころ)、平面図形(相似。去年は直角三角形だったから、今年は折り返しとか線分比の問題の気が。それに、空間図形の切断ですね。( ̄▽ ̄)



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学校別予習シリーズの活用法

今日は、学校別予習シリーズの活用法について。



四谷大塚には予習シリーズ(教科書)の他に



6年後期に使う「学校別予習シリーズ」というものが存在します。

(灘中の予習シリーズは6年前期分から作られるようですが)



その実体について迫っていきます。



例えば、

「開成・学校別予習シリーズ」「麻布・学校別予習シリーズ」

「桜蔭・学校別予習シリーズ」「女子学院・学校別予習シリーズ」などなど。



色々な学校の予習シリーズがあります。



どれも分冊です。後期、第1回・第2回……と合不合判定テストがある週以外は

存在しています。



<算数>

基本的には「全ての学校別予習シリーズに共通の問題(難関校一行問題)」と

「その学校の傾向に則した問題」、それに、「学校の過去問」(結構古いもの)

で構成されています。



<理科>

算数と同様です。



<国語>

割と題材が重なることも多いようですが、形式が学校ごとに異なっていたりします。

(著作権の関係でしょうか?)



<社会>

算数と同様です。





【活用法】



これだけで、「学校別対策は完璧」ということはないです。

理由は「良い意味でも悪い意味でも尖った教材だから」。



解説授業がないと、自力での解き直しは厳しいでしょう。

算数以外は、かなり、解説が少ないです。



そして、分野も一応、その都度テーマごとにまとめられてはいますが、

やはり偏りがあります。



でも、その偏りこそ、最難関校を突破するのに必要なのです。



尖っているということは、とんでもなく難しい問題もあるのです。

ですが、そのような難易度の問題に触れ合ってこそ、つけられる力があります。



いわば、劇薬ですね。(笑)



ただ。



あくまでも、尖った教材です。

何が言いたいかというと「パターン演習」(穴埋め)には向かないのです。



もちろん、



社会の「女子学院・学校別予習シリーズ」をやれば知識がつくとは思いますし、

算数の「麻布・学校別予習シリーズ」をやれば、柔軟な思考力を養えるとは思います。



しかし、、、網羅的ではないのです。



ですから、やはり、予習シリーズ6年上・6年下との併用は必須です。

網羅的な学習こそ、四谷大塚の予習シリーズの長所です。





今日はこの辺で。
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