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中学受験の算数・理科をわかりやすく極める。【難関校受験に特化したプロ講師のブログ】

プロ講師の視点から、開成中・麻布中・櫻蔭中・女子学院中(JG)などの学校別対策方法や、四谷大塚の予習シリーズに準拠した算数・理科の学習方法、時事問題、さらには合不合判定テストの解説なども含めて公開していきます。

記述を書くと時間が足りない!?じっくり型の君へ(女子・算数編)

今日は、女子に向けたメッセージ。

じっくり・コツコツ・丁寧に・着実に……

そんな解き方をする女の子は、私の指導経験の中でも数多く見てきました。

はじめに言っておきますがこれは「長所」です!

ただ、特に記述型の学校ではこんな短所があるんです。

「記述を丁寧に書きすぎて時間がなくなる」

ここで、対策を考えていきましょう。


1)受験校で「記述の部分点」があるかを確認する。

これ、とっても重要。

問題用紙に「記述欄」(計算スペース)がある場合、大きく3手に分かれるんですね。
「わかったことだけでもどんどん書いてください!努力を点数として拾いますよ」という学校。

私の記憶だと、品川女子中とか、大妻とか。

「途中に計算を書かない場合は、減点しますよ!答えだけあっていてもダメです」という学校。

私の記憶だと、雙葉中とか。

「そもそも、ただの計算スペースですよ!書かなくてもオッケーです」という学校。

私の記憶だと、共立女子中とか。
どの学校を受けるかによって、当然対策が変わってきますよね。
ただ、年度によって方針も違うので、最新の入試説明会で確認するか、間に合わない場合は、その学校の入試担当の先生に直接電話しちゃいましょう。丁寧に対応してくれるはずです。

2)記述は全部書かなくていいんだよ!

記述だから全部書かないと……

そういう風に考えてしまうのが、しっかり者の女子。

書かなければならないことを整理しましょう。

「問題を解く方針」
「式の説明」(何の式なのか、明確に記述する)
「途中の答えの内容・単位」(途中に出た答えが何なのかを明確に」
「途中式」(最後の式があっていると得点をくれる場合も!)

の4つです。

書きすぎていませんか?

また、勘違いして、次のような記述を書いてしまう人も。
三角形ABCの面積は底辺の2cmに高さの5cmをかけて÷2すると5平方センチメートルになるから、違うBCを底辺とすると面積を逆算して。。。
さあ、何がダメかわかりましたか?
式で書けるところを言葉で書いてしまっている。まあ、入試直前期にこの状況、、、というのはなかなか無いかもしれませんが・・・。

3)塾の先生の板書を意識して!

お手本は塾の先生の板書。必要な内容だけ、まとめられているはず。
あの程度で良いんです。(良い先生に限りますが…;)


4)最初の方だけ丁寧に書きすぎていない?

もう一つ多いのは、最初の方だけ丁寧に書きすぎているパターン。

気持ちはわかるんです。最初の方は、自分でも「わかる!」から
丁寧に書きたくなっちゃうんですよね。

でも、大抵の学校の記述採点はこのような形
①の要素(式や考え方)まで書けていたら+2点

②の要素(式や考え方)まで書けていたら+2点

③の要素(式や考え方)まで書けていたら+1点

答えまであっていたら満点
こんな基準なんです。だから、最初の方だけ書いていても、頑張って書いたのに+2点だけ。
ちょっと厳しい言い方をすると
「わかりきっていることを丁寧に書きすぎる必要はない」
ということなんですね。

今日はこの辺りで〜

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