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中学受験の算数・理科をわかりやすく極める。【難関校受験に特化したプロ講師のブログ】

プロ講師の視点から、開成中・麻布中・櫻蔭中・女子学院中(JG)などの学校別対策方法や、四谷大塚の予習シリーズに準拠した算数・理科の学習方法、時事問題、さらには合不合判定テストの解説なども含めて公開していきます。

時事問題を予想する!理科 皆既日食・皆既月食


2017年8月22日 皆既日食(アメリカ横断)
2018年1月31日 皆既月食(日本など)

おはようございます。今から冬期講習の授業です。
通勤の時間を利用して、今日は時事問題の話を。

この2つの現象、「名前をかけるだけ」ではダメなんです。

二つの現象を対比して見ていけるかどうか。ここがポイントです。
ここでは基本的に北半球のお話をしていきます。
  • 日食……右から欠ける
  • 月食……左から欠ける
ここは OKでしょうか?

例えば、日食というのは「新月」に「太陽」が隠される現象。

でも、ここで疑問に思って欲しいんですね。

「天球上の月の動きも太陽の動きも同じ速さなんじゃないの?」
「なんで追いついたり追い越したりするの?」

そこに気づけていたら、簡単。

月は太陽よりも「遅く動くように見える」んですよ!

それはなぜか。

天球上の天体は「地球が自転している」から「動いて見えている」わけですね。

しかし、月は、地球の自転の向きと同じ方向に公転しています。

イメージ的には自分がくるくる回るメリーゴーランド。それと同じ方向にメリーゴーランドの外でちっちゃい子供歩いているイメージ。

月は遅く動くんですね。

ってことは、算数の旅人算じゃあないですか!

(遅い)月に(速い)太陽が追いつきます。

右から(西側から)かけて行きますよね。


次!
  • 日食……隠す新月と太陽の大きさはほぼ同じ
  • 月食……隠される満月より、地球の影の方が大きい
これは図を描いてみるとわかるんですが、通勤中なので難しいです(笑)
参考書などで確認してくださいね。

月と太陽が同じ大きさに見える理由は大丈夫ですね。

太陽は月の400倍の大きさですが、地球からの距離も400倍なので同じ大きさに見える。


次!
  • 皆既日食……真珠色のコロナが見える。(地球の像が反射して映ることもある)
  • 皆既月食……赤銅色(しゃくどういろ)に見える。
この辺りも狙われやすいですよね。

例えば、皆既月食で赤銅色に見える理由は大丈夫でしょうか?

これも図があるともっとわかりやすいんですが・・・

赤色の光は紫色の光に比べて「屈折されにくい」「散乱されにくい」という性質があります。

簡単にいうと、散乱されずに残った赤色の光が地球の大気で屈折して月に当たる→赤色

ということです。


次!

  • 日食……本影だと皆既日食、半影だと部分日食
  • 月食……原則として、皆既月食も部分月食も「本影」のみ
この辺りも狙われやすいですよね。
ここは参考書で図を確認しましょう。

ラスト!

  • 日食……見える地域が限られている 見え方も場所によって違う
  • 月食……(月が見えるならば)どこでも同じように同じ時刻に見える
これも、先ほどの「本影」「半影」と関係しています。

今日はこの辺りで。

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